妻は高校英語教師。

高校英語教師として働く妻の日常を書きます。

尊敬される仕事。

「高校の教員なんて、世間からバカにされるばかりで、必要とされていない。」と妻は言う。だから、若い子が教師になりたがらない。そこに少子化も相まって教員採用試験の競争倍率は下がるばかりだ。3倍を切るとかなり危ない、と言われているが、実際に3倍を切っている自治体は少なくない。

 

昨夜、このような話を妻としていたのだが、そこでふと思った。

「世間はそもそも人のことを尊敬しているのか?」

 

各種メディアでは、人のあら探しばかりをしている。プライベートを踏みにじり、尊敬もなにもあったものではない。

 

どのような職業に就いていても、世間から尊敬などされる雰囲気がない世の中になってしまった。

 

コロナの中、懸命にウィルスとの最前線に立って、身を挺して医療に従事している医者や看護師も、時には心無い人から罵声を浴びせられながら仕事をしている。

 

教師もそう。我が子との時間を犠牲にして、他人の子のために精いっぱい尽くしている。少なくとも自分の知っている教師はみんなそうだ。

 

人は、自分以外の人、自分と関係のない人たちを蔑むことによって、はじめて自分自身を肯定することができる生き物なんだろうか。

 

考えると悲しくなってきた。