妻は高校英語教師。

高校英語教師として働く妻の日常を書きます。

娘の涙の意味。

昨年度末、妻が教員を辞めると言い出した。現在の勤務校に異動してからずっと口癖のように「辞める」「辞める」と言っていたので大して驚きはしなかった。同僚教員には恵まれているにもかかわらず、管理職との折り合いが悪く、また教員に対する世論によるバッシングのようなものにも敏感になっており、常に「こんな仕事やってて意味あるのかな」と言っていた。これだけ働いて、「誰からもありがたがられない」と、昨年度一年間常に後ろ向きだった。

 

で、年度末に「辞めていいかな」と聞く。私は、教員としての必死に働く妻を尊敬しており、もし教師を辞めると今よりももっと精神状態が悪くなると思っているので、「辞めていい」とは言ったことがない。そのことがわかっているので、妻は中学生になる上の娘を呼び、娘に「お母さんが学校の先生辞めたらどう思う?」と聞いた。

 

すると娘が目に涙をいっぱい溜めて「それは嫌だ」と言った。ついには泣き出した。

 

自分の母が、大病を患いながらも必死に働く姿をずっと見てきて(大病についてはまた後日…)、そんな母を誇りに思っていたのだろう、と推測する。

 

娘は娘なりにいろいろと親の仕事について思うことがあるのだ。