妻は高校英語教師。

高校英語教師として働く妻の日常を書きます。

教え子の悩み。

妻が昨年授業で担当していた生徒(担任クラスの子ではない)が、4月から大学に入り、壁にぶちあたった模様。そのことでどうしても相談したいと妻にメールをしてきた。

 

私が教師なら頼ってくれてうれしいが、いささか心配でもある。

 

指定校推薦で偏差値的にかなり高い私学の英文科に進学したその子は、大学に入学して周囲の英語力の高さに驚愕したようだ。帰国子女も多いらしく、英語の授業についていけない。ネイティブの教員が何を言っているかわからず、授業についていくこともできない、とのこと。英語力で圧倒されているため、友達を作ろうにも自分の英語力の無さで申し訳ない気持ちになり、自分から話しかけることもできないようだ。

これは何とかしてやらないと!ということで、妻は早速本人と約束し会って話を聞いてあげることにした。

 

ところが、先の妻の勤める学校でコロナ感染者が出たこともあり、会うことはやめ、電話で話をすることにしたようだ。

 

妻からのアドバイスはこうだ(あとから聞いた)。

「英語ができる=勉強ができるではない。英語ができてもやりたいことが見つからず、とりあえず英語ができるから英文科に入ったという人もいるはずだ。」

「あなたは英語が話せるようになる、聞けるようになる、そんな目的のために英文科を選んだわけではない。」

「英文学が好きで、それをしっかり勉強するために英文科に入ったのだ。」

「自分のやりたいこと、勉強したいこと、好きなことを貫きなさい。まわりに惑わされてはいけない。」

 

自分はこんなアドバイスできない、と思いながら聞いていた。