妻は高校英語教師。

高校英語教師として働く妻の日常を書きます。

転校した生徒の卒業式に参加?

昨年度、妻が担任していた生徒が諸事情で単位制・通信制の高校に転校したらしい。

その転校先の学校から、元担任である妻のもとへ、当該生徒が3月に卒業することが決まったので、3月のとある土曜日に行われる卒業式に参列してほしい旨の依頼が来たようだ。

 

様々な苦難を乗り越えて、高校課程を卒業することができたのは大変喜ばしいことで、妻も転校してよかった、と少し肩の荷がおりた感覚だったようだ。

 

しかしながら、卒業式に参列するかどうか、これは大変大事な問題だ。すでに他校の生徒となっているわけで、もはや関係のない一高校生、と割り切った考え方もできる。そのような生徒のために、土曜日の時間を割いて参列すべきだろうか。出張扱いとなるのだろうか、それともプライベート時間を割いて行くのだろうか。これは労働問題でもある。

 

熱心な先生ほど、そのような割り切った考え方をしない。私自身、これまでも何回もそのような熱心な先生を見てきた。よくあるのが、教え子の習い事の発表会といった類のものを観に行くことだ。そのようなものが好きで観に行くのはいいかもしれないが、私のように興味のない者が、「先生、今度近くでバレエの発表会があるのでぜひ観に来てください。」なんて言われるとほとほと困り果てる。「行けたら行くね。」と言って、チケットをもらいはすれど、貴重な休日というプライベートな時間を割いて観に行く熱心さは私にはなかった。が、そういうのを楽しんで観に行く先生も少なくない。

 

で、件の卒業式。先方の学校から依頼文書が正式に届いているので、参列するなら「仕事」として出張扱いとするのが筋であろう。この点において、先のバレエの発表会とは違う性質のものだ。ただ気になるのは、校長宛ではなく、教員個人に宛てて学校に文書が届いていることだ。なんともまぁ、先方は非常識な学校だとは思う。

 

話がズレた。とにかく、校務とプライベートの線引きがないに等しいのが教師という仕事の特徴で、家族としてはこれは何とかしてもらいたい。一個人の問題でもあるが、学校としても何とかしてもらいたいと思う今日この頃である。