妻は高校英語教師。

高校英語教師として働く妻の日常を書きます。

推薦書、志望理由書の山。

10月に入ると、高校3年生の担任は推薦書と志望理由書の山に埋もれる。高校にもよるが、中堅校だと、多くの生徒が種々の推薦入試を受けるので、その書類を片付けるのに大変だ。

 

教員が推薦書を書くのもたくさんあるが、生徒の書いてきた志望理由書を読んで添削するのはもっと大変だ。

 

妻曰く、年々、自分がなぜその志望大学のその学部に行きたいのか、書けない生徒が増えているという。それなりの理由をきちんと書かないといけないのだが、特にその大学、その学部に行きたいわけでもなく、ほとんどが「行けたらいいなぁ」のレベルで書いてくるので熱意が全く伝わらないらしい。

 

ほぼゼロからスタートしないといけない作文指導ほど大変なことはない。中身をでっち上げないといけないからだ。

 

私からすると、そもそもそんな奴、高校が推薦しなきゃいいのに、と思ってしまうが、そうもいかないらしい。

 

とある指定校推薦の志望理由、「私が〇〇大学△△学部を志望する理由は、駅からも近く、自宅からの通学が可能だからです。」というようなことを最初に書いてくるらしい。ほんとに大学生になって大丈夫?と言いたくなるような内容だが、これが現実。

 

妻は毎晩頭を抱えながら、志望理由書を添削をしている。