妻は高校英語教師。

高校英語教師として働く妻の日常を書きます。

一冊の本。その①

先日、一冊の本が我が家に届いた。

 

それより前に、別の荷物が宅配便で自宅に届いた時、「他に本とか入ってなかった?」、と妻に聞かれて、「入ってなかったよ」、という会話があったので、きっとあの時聞かれた本が届いたのだろう、と思っていた。

 

届いた本は、封をしたままダイニングテーブルの上に置いておいた。

 

そこへ、中3の娘がやってきて開封し始めた。妻の名前で子供の本やDVD、その他通販物を買うことも多いので、娘は自分が頼んでおいたミュージカルDVDかもしれないと思い、ワクワクしながら封を開けていた。勝手に人の荷物を開けるのはやめたら?と言いつつも、それを私は目の前で見ていた。

 

娘は、開封し、自分が望んでいたDVDでなく、一冊の本であったため、本を取り出さずタイトルだけのぞき込んだ。しばらくそのまま動かない…  なんか嫌な予感が頭をよぎる。きっと前に聞かれた本が届いたのだろう。普段本が届いたかどうかなんて聞かれたことがないので、その時から「普通ではない」何かを私は感じ取っていた。

 

しばらく動かなかった娘が、「私は見なかった、ということで…」 と言い残し、2階へ上がっていった。嫌な予感が何か恐ろしい予感になっていった。娘が置いていった本を封から取り出して見てみた。

 

完全自殺マニュアル』だった。