妻は高校英語教師。

高校英語教師として働く妻の日常を書きます。

コロナ禍の学校現場 ③

そんなこんなで始まったオンライン・ショートホームルームとオンライン個人面談。

妻は家からウェブカメラを通して、インターネットの向こう側の生徒たちに話しかけている。

 

しばらくすると、わんわん泣く声が二階から聞こえてきた。一人の女子生徒と個人面談をオンラインでしている最中にどうやら生徒の方が泣き出したようだ。何を言っているかはわからないが、とにかく泣き止まない… 妻は一生懸命話を聞いてあげている。

 

あとで聞いたところによると、その女子生徒。進路のことで親と大喧嘩をしたそうだ。自分の進路を親が決めようとしていることに納得がいかない、とか。高校三年生の担任は、40人分のこういった進路それぞれの相談にのらないといけない。これは大変そうだ。

 

しかし、オンラインで個人面談をしている妻の声がいつもの家にいるときの声と違うことに気づく。とてもハキハキとしゃべり、とても楽しそう。かと思えば、落ち着いた口調、多くを語るわけでもなく、じっくりと相手の話を聞き出す様子もうかがえる。

 

「プロ」とはこういうことかと納得した。妻にとっては高校教師はきっと天職なのだ。