妻は高校英語教師。

高校英語教師として働く妻の日常を書きます。

コロナ禍の学校現場 ④

緊急事態宣言も解かれ、妻の勤める学校では、6月からいよいよ生徒たちが登校してくることとなった。しばらくは分散登校ということで、担任クラスを2グループに分け、午前登校組と午後登校組になるとのこと。午前と午後の昼休みの時間帯に担任教員が生徒の机と椅子を消毒してまわるようだ。

 

そのおかげで昼食をとる暇がないと嘆いていた… かといって、消毒をしなかったことによって、自分のクラスでクラスターなんてものが発生しようものなら、と考えると些細なことでも最善を尽くさざるを得ない。

 

とにかく学校再開が決まり、現場の先生方はみな戦々恐々としている、と妻が言う。なぜかと聞いてみたところ、以下のようなことが起きるから、とのこと。

 

自分のクラスで、自分の学校で、万が一コロナ感染者がいると、クラスター発生は免れないだろう。そうなると、「学校でクラスター発生」などの文字が新聞やニュースで取り上げられる。次は、どこからともなく犯人探しが始まり、きっと保護者からの学校への問い合わせ・苦情が出てくるだろう。SNS上では学校の名前などが晒され、誹謗中傷のメッセージが学校に届く。しばらくは休校になるとはいえ、そんな状況の中、何の罪もない生徒たちが、学校の制服を着て、学校指定のバッグを持ち、外を歩かねばならないのだ。結局すべては生徒たちに災難がふりかかってしまう。それだけは避けねばならない。

 

とのことである。なるほど、それは大変だ。とてもじゃないけど一介の学校教師が対応できるレベルではない。